2009年11月30日月曜日

Tomato Meat Sauce Rice Casserole

「ノラミ風ドリア」とは?



* 日本のカレーライスとインド料理の関係、スパゲッティ・ナポリタンとイタリア料理、ラーメンや焼き餃子と中華と同じように、「ドリア」はフランス(かイタリア)の米料理を基に進化をして日本独特の料理になったようです。ネット百科事典ウィキペディアによりますと最初は「イタリアの貴族・ドリア一族のためにパリのレストランが創作した料理」だそうです。1925年に来日したスイス人料理長が横浜のホテルニューグランドで初めて、現在「ドリア」と呼ばれている料理を作っていたそうです。いずれにしても、現在、ネットなどでDoriaを検索すると英語圏のサイトは「日本料理のライス・グラタン」を紹介します。 リンク


* アメリカで、ご飯にソースをからめてからオーブンで焼くというキャセロール料理はとても愛されていて、癒される料理のトップ・テンに必ず入っています。ホイトソースをベースにしたものが多いと思います。日本でもあるファミレスでは「ミラノ風ドリア」は人気メニューです。ご飯がホイトソースにからめてから、トマトのミートソースが乗せられて、オーブンで表面が狐色になるまで、焼かれています。

* 今日はその逆で、ミートソースをご飯と混ぜて、上にホイトソース、チーズとパン粉を乗せて、オーブンで上がカリカリになるまで焼きました。

* 題して「ノラミ風ドリア」。 (笑)

2009年11月21日土曜日

Simple & Fast Tomato Sauce + 3

トマトソース
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・ 元々南米から、スペイン経由でイタリアに着いたトマトは世界中に食べられています。もはやパスタにからむトマトソースはイタリアだけのものとは言えないほどです。日本生まれ「スパゲッティ・ナポリタン」も、一応、トマト味ですし、研究を重ねて究極のトマトソースを目指している日本の料理人もいるようです。(「トマトソース」をGoogleで検索すると540万ものページがリストされます。)
・ そこでAmeFoodie流の超簡単・超早いトマトソースの基本レシピとバリエーション、3通りをご紹介します。
・ 超簡単・超早い」の特徴はレモンの皮を使うことによって、茹でる時間が短くても、トマトの生っぽさが取れる。そしてレモンのさわやかな香りとほろ苦さがトマトの酸味とすごく合います。

A. その基本のソースのバリエーションとして、最近はファミレスのメニューにも登場する「アラビアータ」の簡単・早いレシピです。アラビアータはイタリア語で「怒り」という意味だそうです。パイプ状のペンネにからめて出されることが多いです。辛い料理が好きな人に大人気の手早い調理法をご紹介します。
B. 「娼婦のパスタ」と意味を持つスパゲティ・アッラ・プッタネスカ (Spaghetti alla Puttanesca)の名前の由来についていくつかの説がありますが、それらの基本は香り高いことと早くできることです。アンチョビ、ケイパー、オリーブとにんにくの強く主張する材料が上手くトマトに包まれて、彩り良くこのパスタ料理は目、鼻と口を楽しませてくれます。
C. 「秋茄子は嫁に食わすな」と言われるほどに美味しい茄子。「味シメジ」もトマトと相性が抜群です。茄子は火が少々通りにくいですが、炒める前に電子レンジで加熱すると早くて確実です。肉なしでも満足できるこのパスタソースはスパゲッティやペンネはもちろん、ソースがからみやすいらせん状の「フィジーリ(Fusilli)」といっしょに試してください。

基本レシピ
超簡単・超早い トマトソース
野菜や香辛料でゆっくり煮込んだら、無論トマトソースの味に深みが増します。ワインや他の料理にも負けません。でも、トマトとパスタそのものを楽しむなら、ややこしい下準備や長く煮込む時間がなくても良いのです。
材料:(2人分)
オリーブオイル ・・・ 大さじ2(エキストラ・バージン)
にんにく ・・・ 1かけ(みじん切り)
唐辛子(キムチ用粉末など) ・・・ 小さじ1/2(注1参照)
カット・トマト(パックなど) ・・・ 約380g(注2参照)
ベイ・リーフ(あれば) ・・・ 1/2枚
レモンの皮(黄色部分、細い千切り) ・・・ 1/4コ分
塩 ・・・ 適量(小さじ1/2)

調理法
1.厚手の鍋にとろ火で軽く色が付き始めるまで、にんにくをオイルで炒める。(3、4分)
2.唐辛子を入れて、1分炒めてから、トマト、ベイ・リーフ、レモンの皮を加えて、中火で沸騰させる。パスタを茹でている間、とろ火で煮込む。
3.ベイ・リーフを引き上げて、捨てる。味をみて、塩で整える。(パスタの茹で汁を足しても良い)
4.茹で上がったパスタをソースにからめて、器に盛る。

1注: お好みでトウガラシの量を調節してください。豆板醤やタイのシラチャも使えます。
2注: 生のトマトを使う場合はしっかり熟したものを選んで、皮をむいて、種を捨ててください。大きさによるが中4個ぐらいが適量でしょう。ホール・トマトの缶詰を使う場合はきちんと、裏ごしして、種を取り除きましょう。カット・トマト、ダイストマトやクラッシュ、粗つぶしトマトなどの名前で売っているトマトのパック詰めや缶詰には種が気にならないほど少ないので、お勧めします。売っているブランドなど以前の投稿にも書いています。記事を読む

基本レシピのバリエーション:
A.アラビアータ風 パスタソース
基本レシピにバジルの葉っぱ(生)8~10枚加えて、唐辛子を小さじ2、にんにくは2~3かけに増やして、ベイ・リーフとレモンの皮は好みによるが、入れなくても良い。バジルは手でちぎって、半分は基本レシピのステップ2トマトといっしょに加えて、残りのバジルはパスタといっしょにからめてから、器に盛る。パルメザンなどの粉チーズをふりかけるとさらに美味しくなる。

B.プッタネスカ風(娼婦のパスタ)
基本レシピに種をとったオリーブ、ケイパー、アンチョビが加わる。辛口の白ワインを大さじ2も加える。好みによって、にんにくを3かけまで増やせる。
1. 2人分なら、オリーブ8個から12個(大きさや好みによって)を用意する。ブラック・オリーブ(塩漬け)とグリーン・オーリブ(酢漬け)の両方を使うと色もきれいで味に更なる変化が生まれる。種をとって、粗くみじん切りにする。
2. ケイパー、小さじ2を洗い水気を切って、みじん切りにする。
3. アンチョビのヒレを3、4枚用意する。(チューブ入りでもOK,小さじ1~2)
4. 基本レシピのステップ2で、トマト、ベイ・リーフ、レモンの皮を加える前に、トウガラシを炒めてからオリーブ、ケイパーとアンチョビを入れて、2分炒める。白ワインを加えて、よく混ぜてから、ステップ2を続けて、トマト、ベイ・リーフ、レモンの皮を加えて、中火で沸騰させて、基本レシピ通りに続ける。

C.シメジ&茄子のトマトソース
基本レシピに辛口の白ワインを大さじ2、茄子2本、シメジ1パックを加える。
1. 茄子はヘタをとって、洗って、皮に数箇所フォークなどで穴を開けて、ラップをかけて、電子レンジで4分加熱する。荒熱が取れたら、輪切りにする。
2. シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。
3. 基本レシピステップ2、唐辛子といっしょに茄子とシメジを3分間中火で炒めてから、ワインを加えて、よく混ぜてから、ステップ2を続けて、トマト、ベイ・リーフ、レモンの皮を加えて、中火で沸騰させて、基本レシピ通りに続ける。

今日の料理を作ってみた方ももちろん、ご質問のある方やコメントのある方からのメッセージをお待ちしています。
ヨロシク

2009年11月12日木曜日

Califlower & Sweet Potato Curry

カリフラワーとさつま芋のカレー炒め ココナツ ミルク ソース

・ 「カレー」はタミル語の「kari(カリ)」から英語の「curry」になったと言われています。語源のカリはスープやソースと言う意味だそうです。日本に明治時代にイギリス経由で伝わり、そして独自に進化して、現在の「カレーライス」となりました。イギリスを始め、英語圏の国々ではカレーと呼ばれている料理は多岐にわたります。
・ インド、パキスタン、ネパールやタイとベトナムなどの専門料理屋が年々増えています。店でカレーの選択は「ポークカレー」か「ビーフカレー」か「チキンカレー」のどれかという時代は終わりました。
・ 家庭で作る日本のカレーはだいたい肉と野菜を煮込んで、小麦粉のルーでとろみを付けますが、今日ご紹介するカレーの野菜は煮込むのではなく、炒めてから蒸して作る、ソースが少ない料理です。


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レシピ
カリフラワーとさつま芋のカレー炒め ココナツ ミルク ソース
材料: (2から3人分)
A. ガーリック・シイタケの下準備用:
にんにく ・・・ 6かけ(皮をむいて、かたまりのままで使う)
ゴマ油 ・・・ 大さじ1
植物油 ・・・ 大さじ2
生シイタケ(大、どんこなど) ・・・ 6個
塩 ・・・ 1つまみ
B. 野菜:
さつま芋(大) ・・・ 1/2個(皮をむいて、1cmにスライスしてから4等分に切る)
カリフラワー ・・・ 1/2個(食べやすい大きさに切る)
ミニトマト ・・・ 6個(ヘタをとって、半分に切る)
C. 香辛料など:
生姜 ・・・ 2cm(皮をむいて、千切りにする)
クミン・シード ・・・ 大さじ1
コリアンダー・シード ・・・ 大さじ1
マスタード・シード(あれば) ・・・ 大さじ1
唐辛子(キムチ用・粉末など) ・・・ 小さじ2
カレー粉 ・・・ 大さじ2
ゴマ油 ・・・ 大さじ1
植物油 ・・・ 大さじ2
水 ・・・ 100cc+100cc(調理法参照)
塩 ・・・ 小さじ1/2
生コリアンダー(香菜、パクチ、シラントロ) ・・・ 1束(茎を細かく刻む、葉っぱをとっておく)
ココナツミルク(缶) ・・・ 400ml

調理法:
A.ガーリック・シイタケを作る:
  1. 必要なら、ブラシなどで泥を落として、石づきを切りとって、シイタケを半分に切っておく。
  2. 大きめの厚手の鍋にゴマ油、植物油とにんにくを入れて、とろ火で少し色が付くまでゆっくり炒める(約6、7分)
  3. 油を残して、にんにくを器に取っておく。
  4. 残った油にシイタケを入れ中火で炒め始める。時々鍋を揺らしてシイタケを動かす。シイタケに油が満遍なく付いたら、強火にして、ヘラなどで転がしながらさらに炒める。
  5. 少し色が付き始めたら、塩を1つまみふって、表面に水分が出るまで炒め続ける。
  6. 十分に色が付いたら、火を止めて、シイタケを器に取っておく。(注参照)
B. 野菜を炒める:
  1. 同じ鍋にゴマ油、植物油、生姜、クミン、コリアンダーとマスタード・シードを入れ中火で香りが出るまで炒める(2、3分)。
  2. さつま芋を加えて、油が満遍なく付くように転がしながら3分間炒める。唐辛子とカレー粉を加えて、混ぜ合わせる。さらに1、2分炒める。
  3. 水100ccを加えて、よく混ぜてから、蓋をして蒸し焼きにする。時々混ぜながら、水分がなくなるまで、蒸す(さつま芋に串がさせる程度、火が通るまで)。
  4. カリフラワーと塩を加えて、混ぜ合わせてから、さらに水100ccも加える。よく混ぜてから、蓋をして蒸し焼きにする。時々混ぜながら、水分がなくなるまで、蒸す。(その間にとっておいたにんにくを適当な大きさに刻んでおく。)
  5. さらに鍋にガーリック・シイタケ、ミニトマト、刻んだにんにく、生コリアンダーの茎とココナツミルクを加えて、混ぜ合わせる。ヘラなどで混ぜながら、沸騰するまで中火で炒める。味をみて、塩で整える。
  6. 器に盛って、生コリアンダーを振り掛ける。

注: ガーリック・シイタケはそのままでも、立派な酒のつまみになりますので、色が付いたにんにくといっしょに召し上がってください。

今日の料理を作ってみた方ももちろん、ご質問のある方やコメントのある方からのメッセージをお待ちしています。
ヨロシク


2009年11月6日金曜日

Stuffed Eggplant

おしゃれな茄子のえび詰め

・ 春にはシンプルな焼き茄子にしょう油とおろし生姜がすごく美味しいし、焦げた皮をむいた時の鮮やかな緑色も目を楽しましてくれます。
・ しかし、秋茄子も格別なご馳走になりえます。世界中で茄子料理が様々で、味付けはその地方の特性を反映します。中近東では崩れるまで焼いた茄子をつぶして、練りゴマやにんにくなどで味付けをして、そのまま野菜とかパンといっしょに前菜として食べる「baba ghanouj(ババ・ガヌーッシュ)」があります。ほぼ同じ料理は英語圏の国に「eggplant caviar (エグプラント・キャビアー)と呼ばれています。中国ではご存知のマーボー茄や味噌炒めがあります。ギリシャ料理の代表的存在には「moussaka(ムーサカ)」という茄子、挽肉、トマトソース、ホイトソースとチーズをラザーニャ風に 焼いたものもあります。アメリカの茄子は大きくて(日本の米茄子よりさらに)、皮が厚いし、渋味があります。皮の厚さを利 用して、中身をくりぬいて、肉やチーズを詰めて焼く料理があります。作るのが少々面倒なので、週末など特別な日に 出されています。
・ 日本の長茄子を使うと比較的に早く出来ます。渋味を抜く必要もなく、皮ごと食べられます。詰め物にハムとえびを使って、特別な日(特別な相手?)にぴったりのおしゃれな一品を紹介します。


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レシピ
おしゃれな茄子のえび詰め
材料: (4人~2人分)
長茄子(大) ・・・ 2個(出来るだけ大きいものを選ぶ)
オリーブオイル(下準備用) ・・・ 適量(エキストラバージン)
むきえび(小) ・・・ 12尾(調理法参照)
オリーブオイル(調理用) ・・・ 大さじ1(エキストラバージン)
ハム(スライス) ・・・ 2枚(細かく切っておく)
玉ねぎ ・・・ 1/4個(細かいみじん切り)
赤ピーマン ・・・ 1/4個(細かいみじん切り)
おろしにんにく(チューブ入りでOK) ・・・ 少々
ビール ・・・ 大さじ3(辛口の白ワインでもドライ白ベルモットでもOK)
レモン汁 ・・・ 小さじ1
ケチャプ ・・・ 小さじ1
イタリアン・ミックス・スパイス ・・・ 小さじ1/4
塩・コウショウ ・・・ 各1摘み
パン粉 ・・・ 大さじ2
パセリ ・・・ 大さじ1(細かいみじん切り)
パルメザン・チーズ ・・・ 大さじ1
えびの準備用:
| 塩 ・・・ 少々
| 日本酒 ・・・ 大さじ2

調理法:
A. 茄子の下準備:
  1. オーブンを210℃に予熱する。
  2. 茄子を洗って、水気をふき取って、縦半分に切る。手で皮と切った面もオリーブオイルを薄く塗る。
  3. クッキングシートを敷いたオーブン皿に茄子を切った面を下において、オーブンで10分間焼いてから、ひっくり返して 、きった面を上にしてさらに10分間焼く。
B. えびの下準備:
  1. 茄子を焼いている間、えび(小さい冷凍のもので良い)を凍ったままで塩を少々ふって、ボールに入れ酒をかけて、 時々混ぜながら自然解凍する。
  2. 少しやわらかくなったら、酒を捨てて、えびをみじん切りにする。皿にとっておく。
C. 茄子を詰めて焼く:
  1. 焼いた茄子が手で触られるほどに冷めたら、少し身を残しながら、皮が傷つかないようにスプーンなどで茄子の身をはずす。(がんばって身を全部はずしてしまうと、皮が薄くなりすぎて、ぺたんこになってしまうので、注意)。はずした身を粗く刻んで、皿にとっておく。
  2. フライパンにオイル大さじ1入れて、ハム、玉ねぎ、ピーマンとにんにくを加えて、中火で5分炒める。
  3. くりぬいて刻んだ茄子の身、ビール、レモン汁、ケチャップ、イタリアン・ミックス・スパイスと塩・コウショウを加えて、水分が半分ぐらい なくなるまで炒める。
  4. えびを加えて、さらに1分間炒めてから、火からおろす。
  5. パン粉とパセリを加えて、混ぜ合わせる。
  6. 茄子の皮をクッキングシートを敷いたオーブン皿において、出来た詰め物をそれぞれに乗せて、上にパルメザン・チ ーズを振り掛ける。
  7. オーブンの温度を180℃に下げて、チーズに焦げ目が着くまで焼いて(10~15分)出来上がり。
ぜひ 熱々で食べましょう!!!

作ってみて方からのコメントをお待ちしています。

2009年11月3日火曜日

トマトの酸味、唐辛子の辛さ、牛肉のコク、にんにくの香り

牛肉のトマト煮込み
・ 今日は料理にまつわる小話がないです。とにかく大好物のにんにく、唐辛子のトマト煮込みで、「我が家の味」というところでしょう。いつの間にか、この味付けに落ち着きました。
・ 牛肉を選ぶときはあまりいい肉を買うとすぐに崩れてしまうので、低価格の輸入肉(オーストラリア、カナダやアメリカ産)が適していると思います。和牛よりもだいぶ脂肪が少ないので、カロリーもその分少ないはずです。(しかし、あまりにも美味しくて、ついついお変わりしてしまいがちです。)
・ 似た様な料理にスペインの「カルネ・デ・ヴァカ・コン・トマテ」(Carne de Vaca con Tomate)がありますが、今日の料理はAmeFoodieのオリジナル料理です。


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レシピ
牛肉のトマト煮込み
材料: (2人分)
牛肉(シチュー用) ・・・ 250g(食べやすい大きさに切る)
塩 ・・・ 適量
にんにく ・・・ 6~8かけ(皮をむいて、つぶす)
オリーブオイル ・・・ 大さじ2(エキストラバージン)
玉ねぎ ・・・ 1個(粗みじん切り)
セロリ ・・・ 1本(葉っぱごと、粗みじん切り)
シイタケ ・・・ 6個(縦4等分に切る)
唐辛子(キムチ用粉末など) ・・・ 大さじ1
塩 ・・・ 小さじ1/2
辛口の赤ワイン ・・・ 100cc(辛口白ワイン、ドライ白ベルモットや日本酒でもOK)
トマト(パック、瓶詰めや缶詰) ・・・ 1パック、約380~500g(注1参照)
野菜ジュース ・・・ 350ml
ローズマリー(生、注2参照) ・・・ 小さじ2(細かく刻む)
ナツメグ ・・・ 小さじ1/2

下準備: 肉に軽く塩をふって、4、5分おいてから、洗って、ペーパータオルなどでよく乾かす。

調理法:
1. 両手鍋(厚手、しっかり蓋できるもの)にオイルとつぶしたにんにくを入れ、とろ火で少し色が付くまでゆっくり炒める。オイルを残して、にんにくを皿にとっておく。
2. 下準備をした牛肉を中火で色が変わるまで炒める。オイルを残して、皿にとっておく。
3. 鍋に玉ねぎ、セロリ、シイタケ、唐辛子と塩を入れ、竹ベラなどで混ぜながら、強火で炒める。水分が出なくなって、鍋の底に少しコゲが付き始めるまで炒める。
4. ワインを加えて、コゲを外すようにヘラで鍋の底をこする。
5. 水分がなくなりかけたら、にんにくと牛肉を鍋に戻して、混ぜ合わせる。
6. トマト、野菜ジュース、ローズマリーとナツメグを鍋に加える。沸騰したら、火をとろ火に弱めて、時々混ぜながら、肉が崩れかけるまで煮込む。(45分から1時間)焦げてしまわないように、途中で必要なら水を足す。
7. 味をみて、塩・コウショウで整える。

・ 写真にはサツマイモのマッシュポテトを添えています。お肉を食べる時は食物繊維を忘れずに・・・と心がけています。そして、トマトの酸味とサツマイモの甘さが絶妙なコンビです。少量のバターをかけた茹でたジャガイモでも、平べったいヌードルでも結構。ご飯にも合います。

注1: 「カット、クラッシュ、ダイス、あらごし、あらくつぶした」トマトなど選ぶ。「ホールトマト」(水煮)だとトマトの種が多過ぎ。9月30日の投稿にこのブログでトマトについて書いていますので、参考にしてください。  リンクはここ

注2: 生ローズマリーの方が乾燥したものより香りがやさしいので、探してください。乾燥のものを使う場合は小さじ1で十分です。

作ってみた方からのコメントをお待ちしています。

2009年11月2日月曜日

洋風五目ずし「ライス・サラダ」

ライス・サラダ AmeFoodie流
・ 冷したご飯にサラダドレッシングや生野菜を混ぜた料理の味は想像しにくいかも知れないが、和食の伝統的なすし飯や五目ずしを思い出せればイメージが浮かぶでしょう。アメリカでは「スシ」といえば、“生魚”、即ちお刺身、或いは特に大学生に人気の海苔巻きすしを意味するようです。大都会では高級すし屋さんがあって、にぎり寿司を研究し、好んで食べる、所謂「通」もいますが、その他のほとんどのアメリカ人にとって、すしはとてもエキゾチックな食べ物です。
・ 逆にライス・サラダは東京の料理屋では見たことはありません。欧米では珍しくないのに、日本ではまだちょっとエキゾチックなのかも知れません。
・ ゴマ油とレモン汁やイタリア風のスパイスと柚子コウショウの和洋折衷カップリングが意外にもとても美味しいです。
・ 帆立貝の代わりにツナ缶(ノンオイル・スープ煮)も使えますが、その場合は少量のアンチョビー・ペースト(チューブ入り)をドレッシングに加えて、海の香りとコクを足しましょう。
・ さらに工夫したい方は器に盛るときにご飯の上に好みのさしみ(かつおのたたき、イカそうめんなども)を乗せると立派な洋風五目チラシ寿司にもなります。
・ ところで、下記の和洋折衷ドレッシングはいつもの生野菜やレタスのサラダにももちろんすごく美味しいので、メモに書いて、マグネットで冷蔵庫に張ってください。


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レシピ
ライス・サラダ AmeFoodie流
材料: (4人分)
お米(調理法を参照) ・・・ 3合 (玄米、麦ご飯、胚芽米お勧め)
帆立貝水煮(缶詰) ・・・ 1缶、小(「割肉」など低価格のものを使う)
塩えんどう豆か茹で枝豆 ・・・ カップ1、約150g(調理法参照)
和洋折衷ドレッシング:
| レモン汁 ・・・ 大さじ1
| 水 ・・・ 大さじ2
| 日本酒 ・・・ 大さじ2
| 米酢 ・・・ 60cc
| 昆布だしの素(無添加、顆粒) ・・・ 小さじ1/2
| 砂糖 ・・・ 小さじ1
| イタリアン・ミックス・スパイス ・・・ 小さじ1/2
| 柚子コウショウ ・・・ 小さじ1/4
| 塩・コウショウ ・・・ 各少々
| ゴマ油 ・・・ 大さじ1
| 植物油(注参照) ・・・ 大さじ3
ミニトマト ・・・ 6~8個
ピーマン ・・・ 1個
玉ねぎ(あれば、紫玉ねぎがアーリー・レッド) ・・・ 1/2個(みじん切り)
パセリ (みじん切り) ・・・ 2、3本 (飾り用)

調理法:
・ 下準備
  1. お米は白米ももちろん、使えるが、玄米、麦飯、胚芽米、五穀米やキノアなどの雑穀がサラダに適しているので、試してみるチャンスだ。お米をたくときに水分の一部に昆布だしを使うと一層に美味しくなる。
  2. 塩えんどう豆を使う場合は少し塩気を抜くために3、4分水につけてからよく水気をきる。枝豆はいつものように茹でて、さやをむいて、豆を150g使う。
  3. 帆立の汁をとっておき、身をほぐしておく。
・ 和洋折衷ドレッシングを作る
  1. 水、日本酒と米酢を耐熱容器に入れ電子レンジで温めて、だしの基を溶かして冷ます。
  2. 帆立貝の汁、レモン汁、砂糖、イタリアン・ミックス・スパイス、柚子コウショウと塩・コウショウをボールに入れ、混ぜる。泡立て器で混ぜながら、ゴマ油と植物油を注ぎいれる。
・ 五目ずしを作る
  1. ご飯が炊き上がったら、すぐに大きなボールかおすし用の桶に移す。豆を加え、しゃもじでご飯を広げて、切るように混ぜながらドレッシングを少しずつ回しかける。(団扇で扇ぐ必要はない。)よく混ざったら、ラップをかけて、冷めるまでおいておく。
  2. 冷ましている間に野菜の下準備をする: ミニトマトのヘタを取って、半分に切る。ピーマンのへたと種をとって、細かいみじん切りにする。玉ねぎも細かいみじん切りにする。
  3. ご飯が常温に冷めたら、下準備した野菜と帆立貝を加えて、混ぜ合わせる。
  4. 常温で食べても良いが、しばらく冷蔵庫で冷やすと味がなじむ。(1時間以上冷やすとご飯が少し硬くなるので、注意が必要。)
  5. 器に盛って、パセリを散らす。

注: ゴマ油の風味を引き立たせるために、ドレッシングに使う油はクセや香りのないものを選ぶ方がいいと思います。キャノーラ油に少し香りがありますので、紅花油やひまわりの種油かグレープシードオイル(ぶどうの種油)がいいと思います。これ等の油は値段が少々高いが、他のドレッシングにも最適なので、重宝します。なければ、サラダ油(普通は大豆の油)を使ってください。

これは絶対に美味しいので、ぜひ 試してください。作ってみた方からのコメントをお待ちしています。

2009年11月1日日曜日

可愛い姪っ子のキャシーちゃんが大好きな料理

キャシーちゃんのマクンチーズ

・ 当方の姪っ子は3才の頃から食べ物の好き嫌いが激しく、お菓子、スープ(何故かインスタントラーメン)以外にチーズ・ソースのマカロニグラタンしか食べてくれませんでした。アメリカではこのマカロニ・アンド・チーズと呼ばれている料理はハンバーガーやピザに並んで、子供に人気の料理です。日本ではカレーライス、ハンバーグ、ラーメンやカラ揚げなどに相当すると思いますが、アメリカ人の大人も子供も家ではこのマカロニとチーズのグラタンを非常に良く食べます。スーパーなどでは水とマーガリンを足して作るパック商品もたくさんの種類が売られています。通称「マック・ェン・チーズ」と呼ばれて、姪っ子キャシーちゃんはそれをさらに略して、「マクンチーズちょうだい」とうれしそうにお願いします。
・ 基本的に炭水化物と動物性油で出来たこの料理といっしょには生野菜をたくさん食べると栄養のバランスも取れます。
・ 当然、この料理の味の決め手はチーズですから、おしゃれでコクのある輸入チーズを使うと高級料理にもなります。からし粉の代わりにフランス産のディジョン・マスタードを小さじ1を加えるのも美味しいです。マカロニではなく、ペンネや蝶々の形のファルファッレ、くるくる巻きのらせん状のフジッリなどでも、もちろんいいです。白コウショウを一味やレッド・ペッパーに変えたら、ピリ辛にもなります。少量の細かく刻んだハムかカリカリに焼いたベーコンを手でつぶしたものを足したり、この基本レシピに自分のアイデアを加えると楽しいと思います。

レシピ
キャシーちゃんのマクンチーズ
材料: (2人分)
マカロニ ・・・ 250cc(125g/カップ1.5)
卵 ・・・ 1個
バター ・・・ 大さじ1
小麦粉 ・・・ 大さじ1
牛乳 ・・・ 180cc
からし粉 ・・・ 小さじ1/2(和がらしでも、イエロー洋からしでも良い)
チーズ(ピザ用) ・・・ 120g
塩 ・・・ 1つまみ
ナツメグ ・・・ 小さじ1/4
パプリカ ・・・ 小さじ1/4
ホワイト・ペッパー ・・・ 小さじ1/8
粉チーズ(パルメザン) ・・・ 小さじ3~4
用意するもの:
ソース鍋、小さいボール、泡立て器、耐熱ベラ(シリコン)、オーブントースター用かオーブン用のグラタン皿(容積300cc以上/2人前用)
調理法:
1. 下記の工程はマカロニを硬めに茹でている間に行う。マカロニが茹で上がったら、水気をきって、ソースに混ぜるまでとっておく。
2. A) ボールに卵を入れて、軽く溶いておく。
   B) オーブンを使う場合は190℃に予熱しておく。
3. 鍋にバターを溶かして、混ぜながら、小麦粉を振り入れて、とろ火でよく混ざり合えるようにして、絶えず混ぜながら5分間炒める。(泡が少なくなるまで)
4. 鍋に牛乳を少しずつ流し入れる。耐熱樹脂のヘラでなめらかになるまで混ぜる。絶えず混ぜながら5分間煮る。火からおろす。
5. Aの卵を泡立て器で混ぜながら、鍋のソースを小さじ3、一杯ずつ、卵に加えて、よく混ざり合ったら、その卵をソースの鍋に加える。(熱いソースをそのまま卵に加えると固まってしまう。)
6. 鍋をとろ火にかけ、ヘラでよく混ぜ合わせる。ピザ用チーズを鍋に入れて、混ぜながら、チーズをとかす。からし粉、ナツメグ、パプリカと白ペッパーを加えて、混ぜ合わせる。ソースの味をみて、塩・コウショウで整える。
7. 茹で上がったマカロニを加えて、混ぜ合わせる。グラタン皿に流し入れて、上に粉チーズを振り掛ける。
8. オーブンかオーブントースターで表面が狐色になるまで焼く。(オーブントースターなら6~10分、オーブンなら15分ぐらい)