2010年5月31日月曜日

Green Pea Soup

 最近は白菜の漬物料理、ロシアのキャベツ・スープでかなり複雑でエキゾチックな料理ばかりご紹介しました。今月の最後の日に 春らしい、きれいな緑色したスープをご提案します。熱くても、令スープとしても美味しく召し上げられて、便利な冷凍グリーン・ピースですぐできる一品です。


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レシピ
ピー・スープ
材料: (2~4人分)
玉ねぎ ・・・ 1/2個(みじん切り)
セロリ ・・・ 1/2本+葉っぱ(みじん切り)
(好みで: にんにく ・・・ 1かけ(みじん切り)
バターか植物油 ・・・ 小さじ1~2<下準備参照>
白コウショウ ・・・ 小さじ1/4
ナツメグ ・・・ 小さじ1/4
カレー粉 ・・・ 小さじ1/4
小麦粉 ・・・ 小さじ1
辛口の白ワイン(日本酒でもOK) ・・・ 大さじ3
野菜コンソメの素(無添加) ・・・ 5g(減塩・鶏ガラスープの素でもOK)
水 ・・・ 250cc
グリーン・ピース(冷凍) ・・・ 300g
牛乳 ・・・ 50cc(令スープの場合:100cc)
白・コウショウ ・・・ 適量
(好みで: ベーコンかハム ・・・ 50~75g<下準備参照>)
飾り用: 
|プレーン・ヨーグルト ・・・ 小さじ2
|カレー粉 ・・・ 適量
|セロリの葉っぱ ・・・ 適量
調理法
下準備> ベーコンを使う場合はバターか植物油を小さじ1を使って、ベーコンがカリカリになるまでとろ火で焼いて、油を残しながら、ペーパー・タオルに乗せて、余分な油を取って、冷めたら細かく砕く。(固まりの場合は食べやすい小さめのサイコロ状にきる。下記、ステップ6、牛乳といっしょに加える。)ハムを使う場合は細く切っておいて、牛乳といっしょに加える。
1)バターか植物油、玉ねぎ、セロリ(と、使うなら、にんにく)を鍋に入れて、とろ火で玉ねぎが透き通るまで炒める(2、3分) ベーコンを使う場合、バターや植物油の代わりに、ベーコンを焼いた、残った油を使う。
2)白コウショウ、ナツメグ、カレー粉と小麦粉を1の野菜の上に振りかける。混ぜながら、2分炒める。
3)ワインを加えて、中火でアルコール分を飛ばしてから水、スープの素とピースを加える。
4)中火で沸騰させる。沸騰したら、2分間煮てから、火から鍋を下ろす。(*注:必要以上に煮込むとグリーン・ピースの色が悪くなる。)
5)少し荒熱が取れたら、ミキサーかフード・プロセッサーで引いて、お好みの濃度にする。
6)スープを鍋に戻して、牛乳を加えて(使うならベーコンかハムも)、とろ火で温め直す。味をみて、塩・コウショウで整える。
7)器の盛って、ヨーグルト、カレー粉とセロリの葉っぱで飾る。(スープを冷やして飲む場合は牛乳を100cc使って、塩味をしっかりつける。)

今日の料理を作ってみた方はもちろん、
ご質問やメッセージのある方かも「コメント」をお待ちしてい ます。
ヨロシク

2010年5月16日日曜日

Shchi: Russian Sauerkraut Soup

 先日お約束した 自家製ロシア風ザウアークラウトを使った素晴らしく美味しいスープをご紹介します。これは有名な「ボルシチ」に並ぶロシアの伝統家庭料理です。名前の発音が中々正しくカタカナに表記できませんが、普通「シチャー」とか「シシャー」と書きますが、ローマ字では:Shchi と書きます。ロシア語で「ボルシチ」の“シチ”と全く同じ発音です。最後に「イ」の音と「ア(ヤ)」の音の間にあるという感じです。
 呼び方はともかくとして、味は素朴なのに深いというのはザウアークラウトの効果だと思います。(自分でザウアークラウトを漬ける自信か時間のない方は、市販している瓶詰めのザウアークラウトも使えます。その場合は一度水で洗って、よく水気を切ってから使ってください。)

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レシピ
ロシア風ザウアークラウトのスープ:シチャー
材料: (4人~6人分)
好みのシチュー用の肉 ・・・ 300~400g(*注1参照)
塩・コウショウ ・・・ 各小さじ1/2
水 ・・・ 2L(10カップ)
オリーブオイル ・・・ 大さじ1
玉ねぎ ・・・ 1個(粗みじん切り)
にんにく ・・・ 2~3かけ(好みで、なくてもOK)
ロシア風ザウアークラウト ・・・ 400g
にんじん ・・・ 1本(皮をむいて、粗みじん切り)
野菜スープの素 ・・・ 小さじ3
塩・コウショウ ・・・ 適量
好みで:(*注2参照)
|生のキャベツ(中) ・・・ 1/2個(千切り)
|ジャガイモ(中) ・・・ 4個(皮をむいて、4等分に切る)
|水で戻したシイタケ(大) ・・・ 6個(縦1/4に切る、戻し汁は使う)
|無塩野菜ジュース ・・・ 500cc(この場合は水の量を1.5Lに減らす)
|鷹の爪 ・・・ 3本(種を取る)
|ベイリーフ ・・・ 1枚
|白花豆 ・・・ 150cc(1晩、水に漬けたもの、水を切って、500ccの湯で30分茹でてから、そのまま1時間おいて、水気を切る)

調理法
1)肉に塩とコウショウをふって、肉と水を大き目の厚手鍋に入れて、沸騰させる。火を止めて、よくアクと余分の油をとる。弱めの中火で、時々アクを取りながら、1時間煮込む。
2)フライパンなどにオイル、玉ねぎと(使うならにんにく)を入れて、中火でしなったとするまで炒める(2、3分)。それをスープと肉の鍋に加える。
3)ザウアークラウト、にんじん、スープの素、(使うなら、生のキャベツ、ジャガイモ、シイタケと戻し汁、野菜ジュース、鷹の爪、ベイリーフと豆)を鍋に加えて、強火で沸騰させる。
4)沸騰したら、蓋をして、とろ火でさらに45分から1時間煮込む。(癖が強いので、20分ぐらいでベイリーフを取り出す。)
5)味をみて、塩とコウショウで調える。器に取り分ける。
*注1:本来は牛のスネ肉を使いますが、豚のスペアリブとザウアークラウトの相性がとても良いので、どちらでもお好みで肉を選んでください。スペアリブを使う場合は塩・コウショウをふってから、フライパンなどで色が変わるまで焼いて、余分な脂を出した方が良いでしょう。
*注2:スープの基本が肉とザウアークラウトですが、本場でも各家庭の「味」があって、いっしょに煮込む野菜は自由に選んでください。上記は1つの例と思ってください。例えば、野菜ジュースの代わりに生のトマトや缶詰もとても美味しいです。唐辛子でピリ辛にすると「大人の味」にもなります。

今日の料理を作ってみた方はもちろん、
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ヨロシク

2010年5月14日金曜日

Russian Sauerkraut

 先月は野菜の値段がかなり上昇して、困っていた方は少なくないと思います。特にキャベツは非常に高かったように感じました。近所の八百屋さんに聞いたら、4月に寒さで春キャベツはちゃんとボール状に丸まってきていなかったのが原因だそうです。
 皆さんが一度は瓶や缶詰で売っているドイツ風の酸っぱい漬物:ザウアークラウトを食べたことがあると思います。ホットドッグに乗せたり、肉料理の付け合せとして出されることも多いですが、ドイツから東ヨーロッパ全体にスープの材料、ミート・パイに詰めたりと食べ方が多岐です。
 国や地方によって、ザウアークラウトの作り方も様々ですが、今日 ご紹介するレシピは比較的に早くできて、味わい深いロシア風のザウアークラウトです。先日にご紹介させていただいた中華風・白菜の漬物にどこか似ていますが、すっかり西洋料理です。一両日中にザウアークラウトを使ったロシア伝統料理:キャベツのスープもご紹介します。

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レシピ
ロシア風ザウアークラウト
材料
キャベツ ・・・ 1個
にんじん(大) ・・・ 1本
塩 ・・・ 適量(キャベツの重量の2%分)
ベイリーフ(ロリエ) ・・・ 3枚(1/4に折る)
黒コウショウの粒 ・・・ 小さじ2
にんにく(薄くスライスしたもの) ・・・ 2かけ(好みで
必要なら:)
| ぬるま湯 ・・・ 150cc
| 塩 ・・・ 3g
調理法
1日目
1) キャベツを計って、重さの2%の塩を用意する。
2) キャベツは千切りにし、洗って水切りをしてから、バケツか漬物用容器に入れる。
3) にんじんも同様に皮をむいて、千切りにし、洗って水切りをしてから容器に入れる。
4) 用意した塩をふって、手で揉みながら、よく混ぜ合わせる。
5) ラップをかけ、上に皿と重石を置いて、1晩おいておく。
2日目
6) ベイリーフ、黒コウショウとにんにくをキャベツに加えて、よく混ぜ合わせる。
7) キャベツから出てきた水分が被れるほどあれば、きれいに洗った皿と重石を乗せる。水分が足りない場合、ぬるま湯に塩を溶かして、加える。
8) 漬物容器(バケツ)をラップかポリ袋をかぶせて、涼しい場所においておく。
3日目以降
9) 1つまみのキャベツを取り出して、味を確認する。ほのかな酸味だあったら、サラダ風に食べられる。5日目に漬物容器(バケツ)から取り出して、冷凍用密閉のポリ袋や煮沸済みガラス瓶(焼酎で消毒でもOK)に移して、冷蔵庫で10日間以内に食べる。
: スープなどの料理に使う場合はすっかり酸味のある方が美味しいので、4日目以降に使ってください。)

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ヨロシク