2010年5月16日日曜日

Shchi: Russian Sauerkraut Soup

 先日お約束した 自家製ロシア風ザウアークラウトを使った素晴らしく美味しいスープをご紹介します。これは有名な「ボルシチ」に並ぶロシアの伝統家庭料理です。名前の発音が中々正しくカタカナに表記できませんが、普通「シチャー」とか「シシャー」と書きますが、ローマ字では:Shchi と書きます。ロシア語で「ボルシチ」の“シチ”と全く同じ発音です。最後に「イ」の音と「ア(ヤ)」の音の間にあるという感じです。
 呼び方はともかくとして、味は素朴なのに深いというのはザウアークラウトの効果だと思います。(自分でザウアークラウトを漬ける自信か時間のない方は、市販している瓶詰めのザウアークラウトも使えます。その場合は一度水で洗って、よく水気を切ってから使ってください。)

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レシピ
ロシア風ザウアークラウトのスープ:シチャー
材料: (4人~6人分)
好みのシチュー用の肉 ・・・ 300~400g(*注1参照)
塩・コウショウ ・・・ 各小さじ1/2
水 ・・・ 2L(10カップ)
オリーブオイル ・・・ 大さじ1
玉ねぎ ・・・ 1個(粗みじん切り)
にんにく ・・・ 2~3かけ(好みで、なくてもOK)
ロシア風ザウアークラウト ・・・ 400g
にんじん ・・・ 1本(皮をむいて、粗みじん切り)
野菜スープの素 ・・・ 小さじ3
塩・コウショウ ・・・ 適量
好みで:(*注2参照)
|生のキャベツ(中) ・・・ 1/2個(千切り)
|ジャガイモ(中) ・・・ 4個(皮をむいて、4等分に切る)
|水で戻したシイタケ(大) ・・・ 6個(縦1/4に切る、戻し汁は使う)
|無塩野菜ジュース ・・・ 500cc(この場合は水の量を1.5Lに減らす)
|鷹の爪 ・・・ 3本(種を取る)
|ベイリーフ ・・・ 1枚
|白花豆 ・・・ 150cc(1晩、水に漬けたもの、水を切って、500ccの湯で30分茹でてから、そのまま1時間おいて、水気を切る)

調理法
1)肉に塩とコウショウをふって、肉と水を大き目の厚手鍋に入れて、沸騰させる。火を止めて、よくアクと余分の油をとる。弱めの中火で、時々アクを取りながら、1時間煮込む。
2)フライパンなどにオイル、玉ねぎと(使うならにんにく)を入れて、中火でしなったとするまで炒める(2、3分)。それをスープと肉の鍋に加える。
3)ザウアークラウト、にんじん、スープの素、(使うなら、生のキャベツ、ジャガイモ、シイタケと戻し汁、野菜ジュース、鷹の爪、ベイリーフと豆)を鍋に加えて、強火で沸騰させる。
4)沸騰したら、蓋をして、とろ火でさらに45分から1時間煮込む。(癖が強いので、20分ぐらいでベイリーフを取り出す。)
5)味をみて、塩とコウショウで調える。器に取り分ける。
*注1:本来は牛のスネ肉を使いますが、豚のスペアリブとザウアークラウトの相性がとても良いので、どちらでもお好みで肉を選んでください。スペアリブを使う場合は塩・コウショウをふってから、フライパンなどで色が変わるまで焼いて、余分な脂を出した方が良いでしょう。
*注2:スープの基本が肉とザウアークラウトですが、本場でも各家庭の「味」があって、いっしょに煮込む野菜は自由に選んでください。上記は1つの例と思ってください。例えば、野菜ジュースの代わりに生のトマトや缶詰もとても美味しいです。唐辛子でピリ辛にすると「大人の味」にもなります。

今日の料理を作ってみた方はもちろん、
ご質問やメッセージのある方かも「コメント」をお待ちしてい ます。
ヨロシク

2 件のコメント:

  1. このブログの写真て、なんか日本のモノとは微妙に色見が違って、そこがまたエキゾチックでうまそうなんだけど、なんででしょうね?

    返信削除
  2. 宮前さん
    またコメントしてくれてありがとうございました。
    実は写真の色は自分でも気になっています。
    照明が足りないところで撮っているのも関係していると思いますが、撮ってからいつもグラフィック・プログラムでかなりいじっています。「温かい」色合いを出すのに、なんだか昔の映画のような色感になってしまいます。
    ちゃんとした照明を買うことを検討していたが、「エキゾチクでうまそう」に見えるなら、このままの方がいいかも知れません。
    また、立ち寄ってください。
    ニック

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