2010年1月6日水曜日

Creamy Mushroom & Garlic Sauce


アメリカン料理

 当方にとって、「お袋の味」と言ったら、間違いなく「ツナ・キャセロール」になります。この料理の基本は缶詰のスープです。白と赤のラベルをした缶詰スープの素は日本のスーパーにも売られています。開発されたのはなんと1900年ごろだそうです。スープだけではなく、他の料理のも使えることはメーカーが1915年から宣伝し始めたそうです。戦後、アメリカの台所では「ホイトソース」というのが、もはや、濃縮「マッシュルームクリームスープ」の事になりました。今でも各家庭では缶詰のクリームスープの素(ムッシュルーム以外のもアスパラ、ブロッコリーやチーズなどたくさんの種類が売られています。)を使ったキャセロールを「オリジナル」料理として愛されています。
 残念ながら、長年アメリカ全土に広がっているこの「缶詰の味」が均質化をもたらして、せっかくの独自に生まれた地方料理や世界中からの移民が持ってきた故郷の味が消えつつがあります。
* 忙しいお母さんたちの見方であることは否定はしませんが、例えば「マッシュルームのクリームソース」は比較的簡単に食材から作れますので、本物の味は忘れないで欲しいものです。
 そこで、今日 ご紹介する料理はパスタやドリア、グラタン、様々なキャセロールにも使える重宝な「茸のクリーミーガーリックソース」とその応用料理を一品です。
 実は母のツナ・キャセロールが(缶詰を使っていても)大好きです。すごく簡単なので、作り方をお教えします:少しの植物油に2、3分炒めたみじん切り玉ねぎ1/2個とセロリ1/2本に ノンオイルツナの缶詰(小)2缶、炊きたてご飯2合、濃縮マッシュルームクリームスープ1缶、冷凍グリンピース100gとナツメグ小さじ1/2を加え混ぜ合わせる。オーブン皿に入れ、上にとろけるチーズ150gをかけ、180℃のオーブンにチーズが狐色になるまで焼く(約25分)。

レシピ
茸のクリーミーガーリックソース
パスタ、ドリアやグラタンにも、様々の肉と野菜のキャセロールの基本ソースとしても使える重宝なレシピです。
材料: (2~4人分)
バター ・・・ 小さじ2(10g)
オリーブオイル ・・・ 大さじ1
にんにく ・・・ 4かけ(薄くスライス か つぶしてから細かいみじん切り)
茸(シイタケ、マイタケ、シメジ類、マッシュルーム類、エリンギなど) ・・・ 3パック(同じ種類か3種類、石づきを切り取って、パスタ用なら食べやすい大きさに切る、グラタンやキャセロールようならに千切り)
塩 ・・・ 1つまみ + 適量(調理法参照)
小麦粉 ・・・ 大さじ1強
辛口の白ワイン ・・・ 大さじ3(ドライ白ベルモットか日本酒でもOK)
牛乳 ・・・ 200~300cc(調理法参照)
ナツメグ ・・・ 小さじ1/2
鶏がらスープの素(顆粒) ・・・ 小さじ1/2
パスタ、ドリア、グラタン用の場合:
パルメザン・チーズ ・・・ 大さじ1
調理法:
1.バターとオイルをフライパンに入れて、とろ火でバターを溶かす。
2.バターの泡が少なくなったら(約1分)、にんにくを加えて、ごく弱い火で狐色になるまでゆっくり炒める。火からおろす。(色が付き始めてから、焦げないように注意が必要)
4.フォークなどで、丁寧に、にんにくを引き上げて、器にとっておく。(できるだけ、油を鍋に残すように)
5.鍋に茸を加え火にけける。中火で混ぜながら水分が出始めるまで炒める(3、4分)。塩1つまみを加えて、水分がなくなるまで、さらに炒める(約3分)。
6.小麦粉を茶漉しなどに入れて、茸に満遍なくふりかけて、混ぜながら2分炒めて、ワインを加える。
7.炒めながら、水分を飛ばしてから、とっておいたにんにく、牛乳、ナツメグとスープの素を加える。(牛乳の量は用等に合わせて、濃度を調節する。スパゲッティなどのパスタ・ソースに使う場合は少ない量でいい。グラタンなどさらに調理する場合は多い量を使う。)
8.混ぜならが、ソースにとろみが出てきて、沸騰するまで炒める。火からおろす。使うなら、パルメザン・チーズを加えて混ぜ合わせる。味をみて、塩・コウショウで整う。

茸のクリーミーガーリックソースのパスタ
写真にクリックすると大きくなります。
写真の可愛い帽子の形をしたパスタは当ブログを最初から応援し、アドバイスを下さっている
祐子さんからいただいたものです。

チキン・ディヴァン
写真にクリックすると大きくなります。
応用例 :: レシピ
チキン・ディヴァン
これは典型的なアメリカ生まれの料理です。ブロッコリーと鶏肉のグラタンで、やはり、濃縮スープの素を使って作る人は多いです。でも、AmeFoodie流は断トツ旨いですから、ぜひ お試しください。
材料: (2~3人分)
蒸し鶏(胸1枚) か 鶏肉のソテー(もも1枚) ・・・ 約220g(注1)
ブロッコリー ・・・ 1房(洗って、小房に分けて、茎の皮をむいて、1cm角 さいの目に切る)
茸のクリーミーガーリックソース ・・・ 1レシピ分(注2)
パルメザン・チーズ ・・・ 大さじ2
パセリ ・・・ 大さじ1(細かいみじん切り)
ピザ用チーズ ・・・ 50g + 100g
パン粉 ・・・ 大さじ2
調理法:
オーブンを180℃に予熱する。
1.鶏肉を2cm角 さいの目に切る。とっておく。
2.ブロッコリーは塩した湯に2分ゆでて、水切りをして、とっておく。
3.茸のクリーミーガーリックソースを作る。
4.パルメザン・チーズ、パセリとピザ用チーズ50g加えて、混ぜ合わせてから、鶏肉とブロッコリーをくわえて、混ぜ合わせてから、オーブン皿に入れる。
5.ピザ用チーズ100gとパン粉をボールに入れて、手でチーズを崩しながら、混ぜ合わせる。料理の上にかける。
6.180℃のオーブンにぶくぶくと泡だ出て、上が狐色になるまで焼く(20~25分)。

注1: 美味しくて、ジューシーな蒸し鶏は電子レンジで作れます。小さ目の蓋付き耐熱ガラス(オーブン用)か厚手の丼の底に玉ねぎのスライス1/4個分を敷いて、軽く塩した鶏の胸肉1枚か2枚を入れて、その上にさらに玉ねぎのスライス1/4個分を乗せる。日本酒か辛口の白ワイン、大さじ1を入れて、すっかりラップをしてから蓋をかけます。(丼なら、ラップを2枚かける。)電子レンジで4分加熱して、そのまま2分待って、さらに3分間加熱します。完全に常温まで冷えるまで、ラップをかけたままにしておきます。(冷める間に出てきた肉汁は吸収されて、肉はパサパサしません。
注2: 上記のソースを作る際に大目の小麦粉と牛乳を使う。

今日 ご紹介した料理を作ってみた方からはもちろん、 ご質問やメッセージのある方からもコメントをお待ちしております。
ヨロシク

2 件のコメント:

  1. AmeFoodieさんこんにちは〜。
    やっと、このブログの中から作ってみました!
    このクリーミーガーリックソースは絶品!!!です。
    蒸した芽キャベツとさつまいも、そして、レシピにあった蒸し鶏(これも今まで作ってたのとは比べ物にならないほど美味しかったです)を入れてグラタンにしました。
    これからも美味しいレシピ、楽しみにしていまーす!

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  2. misamisaさん、コメントありがとうございました。今後もがんばりますので、また時々覗いてくださいね。

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